結論からいうと、
しなくてもよい人がほとんどと（当面は様子見）
と思います。ただし・・・という部分もあるのでそちらの部分も含めて根拠を解説します。
因みに、私は税理士ではないですし、インボイス含めルールがまだちゃんと定まっていない部分があるので、参考程度にお願いします。
売上が少ない人
まず、売り上げが1000万円をこえる人は消費税を払う必要がありますので、この場合はインボイス登録はするしかないと思います。そもそもこのクラスだったら法人化は必須だと思いますので去年の売り上げが1000万を超えた、超えそうというひとはすぐ税理士に相談したほうが良いでしょう。
エージェント会社を利用している
次に問題になるのは、主たる取引先がどこかというところです。
フリーランスエンジニアの場合、エージェント会社を通して仕事をもらっている方が大部分かと思います。エージェント会社からの報酬の支払われ方は2パターンあります。
- 源泉徴収あり
- 源泉徴収なし
まず、個人での取引の場合は源泉徴収しますというエージェントの場合、そもそも消費税を支払わない会社が多いようでした。源泉徴収すると給与所得になるので消費税は関係ないという理屈のようです。
ただ、聞いていた中で、源泉徴収したうえで別途消費税をお支払いしますというエージェント会社もありましたので、この辺りは契約時にちゃんと確認したほうが良いでしょう。インボイス登録しているのに消費税払わないエージェントは使わないほうがいいかと思います。（たぶんないと思いますが）
次に、源泉徴収なしのエージェント会社ですが、聞いた限りインボイス登録がなくても消費税を払ってくれる会社がほとんどのようでした。
仕入れ税額控除が利かなくなるので、エージェント会社が損するんじゃないかと思ったのですが、そもそもマージンを操作できちゃうので、そこで調整すればよく現状あまり関係ないようです。
ただし
売上1000万以下は特例で、消費税の支払いを2割まで下げてくれる案があるようです。
もしこれが通るようであれば、インボイス登録してエージェント会社に消費税を支払わせた方が得になるかもしれませんので、覚えておいた方が良いでしょう。
法人と直接取引している人
次に、法人と直接取引している人については、残念ながら原則インボイス登録したほうが良いと思われます。
インボイスがないと取引先の会社が仕入れ税額控除ができなくなってしまうので、相当不利です。
インボイス登録がない個人とは取引しないとといっている企業がおおいです。よほど強みがないと厳しいんじゃないでしょうか？ただ、そういう人は売り上げも多いので結局インボイス登録していると思います。
フリーランスを使いたいけど、直接雇いたくないという会社は、エージェント会社を使うようになるのではないかと思います。
または、長期にわたる取引の場合は直接雇用にしてしまうということも考えられます。フリーランス側でも特にほかにやりたい事業がないとか、副業が認められる企業であれば実質あまり問題はないと思います。
逆に、クラウドソーシングなんかはやばいんじゃないかなぁ…と思ってます。法人利用が減るんじゃないかなと予想しています。売上的には法人利用のほうが多いと思いますので売り上げが激減するかもしれません。ただ、利用者側(フリーランス側）から見たら、インボイス登録で低スキルの有象無象が排除される可能性もあるので多少は健全化されるかもしれません。とはいえ、大体の問題は発注側なので、結局なところカオスなことは変わらないかもしれませんが…。
主取引先が個人の場合
主取引先が個人の場合は・・・正直わかりません。すみません。
色んなパターンがあるかと思いますが、自分でなにかWebサービスをやっているとか、アップルストアなどでゲームやアプリを販売しているといったパターンかなと思います。ケースバイケースだと思いますので、税理士に聞いてくださいとしか言いようがないです。
一般的に、多くの税理士が行っているのは、飲食店みたいな場合は登録しなくても大丈夫といったことを言っていますが、私はちょっと疑問に思ってます。
対個人の商売といっても、業務で使う場合領収書くださいっていうことありますよね？打合せするとか接待で使うとかいうときに、もらった領収書に登録番号入ってなかったら問題です。少額なら確認不要にするみたいな話もあったりなかったりするので、喫茶店みたいなところはまぁいらないのかもしれませんが、居酒屋とかだと接待ですとか忘年会ですみたいなので普通に10万こえるとおもうので、インボイス登録してないとトラブルになりそうな気はしますね。
まとめ
まとめます
売上1000万以下でエージェント会社経由のみで仕事をもらっている人は、当面はインボイス登録は不要（様子見したほうが良い 2023年3月現在）とおもいます。
それ以外の方したほうがよさそうです。エージェント会社からの仕事がほとんどだけど、直接契約することもあるって人は微妙ですね。
ちなみに、ちょっと聞いてみたところでは、エージェント会社契約でも半数近くは法人化しているとのことでした。
結局のところ消費税など気にせずどんどん稼ぐことに注力する＝課税事業者になるほうが良いと思います。
