Intel NUCに VMWare ESXi をインストールする

タスク管理

Intel NUC 11 Proを購入

Intel NUC 11 Proを購入しました。すごくちっちゃいですが、これでCore i3が入っていて価格も5万程度と非常に安価です。64GのSO-DIMMとM.2のSSDを合わせても9万以下で購入できました。

Intel NUC 11 Pro Kit BNUC11TNHi30000 ミニPC i3-1115G4 ACコードなし 日本正規流通商品
*Intel 仮想化テクノロジー‡ダイレクトI / O(VT-d)用のIntel 仮想化テクノロジーは、IA-32(VT-x)およびItanium プロセッサー(VT- i)I / Oデバイス仮想化の新しいサポートを追加する仮想化。Inte...

M.2は2本(うち1本はType 2242=短いタイプのやつ)、S-ATA2.5インチタイプのSSDも1台内蔵が可能で、ストレージ容量としてはこの大きさでも必要十分な量を搭載できます。
ちなみに、電源コードが入っていないので注意が必要です。
通称ミッキーマウスと言われる3ピンの電源ケーブルが必要です。

バッファロー BUFFALO 電源ケーブルDELL/HP用3ピンソケット(メス)⇔2ピンプラグ(オス)2m BSACC0820BKA
3ピンコネクターを持つDELL製・HP製ノートパソコンのACアダプターを2ピンのコンセントに接続する電源ケーブル

とりあえず、UbuntuをUSBメモリ経由で動かしてみましたが、特に問題はなさそうなので、今回の目的であるVMWare ESXi7.0を入れてみようかと思います。

インストール方法

残念ながら、デフォルトのインストールイメージには、対応したNICドライバが入っていません。よってインストールイメージをビルドしなおす必要がありますが、これにはPowerCLIというアプリが必要です。
今回は、Windows10で作業しています。

PowerCLIのインストール

セキュリティープロトコルを確認します。

[Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol
SystemDefault

どうも、変更する必要があるらしいので、以下のコマンドで変更します。

[Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol = [Net.SecurityProtocolType]::Tls12

変更されたか確認します。

[Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol
Tls12

これで準備が整いました。
下記のコマンドでインストールを行います。

Install-Module -Name VMware.PowerCLI

なんですが、私の環境の場合、何やらエラーが出ました。メッセージに従い下記のオプションを付けて再実行したところ、正常終了しました。

Install-Module -Name VMware.PowerCLI -Scope CurrentUser -AllowClobber

次にImageBuilderをインストールしますが、セキュリティー関連でワーニングが出るようなので、下記のコマンドとセットで行うとよいようです。

Set-ExecutionPolicy -ExecutionPolicy Bypass -Scope Process
Import-Module VMware.ImageBuilder

パッチのダウンロード

こちらでアップデートパッチをダウンロードします。

https://customerconnect.vmware.com/jp/patch

とりあえず記事作成時点で最新の

VMware-ESXi-7.0U3g-20328353-depot

をダウンロードしました。

コミュニティードライバ

下記からNICのドライバをダウンロード

https://flings.vmware.com/community-networking-driver-for-esxi

ダウンロードしたフォルダに移動して下記のコマンドを実行します。
なお、Zipファイル名はダウンロードしたものを指定してください。

モジュールの組み込み

ダウンロードしたファイルをイメージ作成アプリに組み込みます。
なお、ダウンロードしたファイルはバージョンが上がると名前が変更になるかと思ますので、適宜変更しましょう。

cd ダウンロードしたフォルダ
Add-EsxSoftwareDepot .\VMware-ESXi-7.0U3g-20328353-depot.zip
Add-EsxSoftwareDepot .\Net-Community-Driver_1.2.7.0-1vmw.700.1.0.15843807_19480755.zip

下記を実行して net-community のドライバが組み込まれているか確認しましょう

Get-EsxSoftwarePackage | Format-Table
..省略...
net-community 1.2.7.0-1vmw.700.1.0.15843807 VMW 2022/03/10 21.
..省略..

Get-EsxImageProfile を実行すると

Get-EsxImageProfile
Name Vendor Last Modified Acceptance Level
---- ------ ------------- ----------------
ESXi-7.0U3g-20328353-no-tools VMware, Inc. 2022/08/23 3... PartnerSupported
ESXi-7.0U3g-20328353-standard VMware, Inc. 2022/09/01 0... PartnerSupporte

ESXi-7.0U3g-20328353-standard を使うこととしますので、この文字列を覚えておきます。
バージョンが上がればこの部分が変わるので、その文字列に置き換えてください

プロファイルの作成

ダウンロードしたモジュールを組み込んだプロファイルを作成します

New-EsxImageProfile -CloneProfile ESXi-7.0U3g-20328353-standard -Name ESXi-7.0U3g-20328353-IntelNUC -Vendor codelab

Vender は何か入れないといけないらしい。適当でOKのようです。
Name はこれから作るイメージのプロファイル名ですので、わかりやすいものを適当につけてください。

次に、先ほど作成したプロファイルにnet-communityドライバを組み込みます

Add-EsxSoftwarePackage -ImageProfile ESXi-7.0U3g-20328353-IntelNUC -SoftwarePackage net-community

イメージの作成

いよいよ、作成したプロファイルをISOファイルに書き出します

Export-EsxImageProfile -ImageProfile ESXi-7.0U3g-20328353-IntelNUC -ExportToIso -FilePath "ESXi-7.0U3g-20328353-IntelNUC.iso"

これで
ESXi-7.0U3g-20328353-IntelNUC.iso
という名前のisoファイルができたかと思います。

このファイルを Rufus 等のブータブルUSBメモリ作成アプリなどでUSBメモリに書き込んで起動すればOKです。

インストール時にはまったところ

パスワード

BIOS画面でUSBブートを優先にすればインストーラーが立ち上がるかと思います。
そのまま画面の指示通りに進めていったのですが、なぜか以下の警告がでてパスワードの登録がうまくいきません。

Password does not have enough character types.

メッセージが不親切でハマったのですが、どうやら記号を1文字以上入れないとダメっぽい用でした。

自動起動

インストール後の話ですが、ESXiがBoot時に止まってしまいました。
Automatic boot in 5 secconds…
という表示があるのですが、5秒たってもそのままで、何かキーを押さないとカウントが始まらない状態でした。
Enter: Boot とあるので、押さないとダメなのかなとは思いますが、キーボードは接続しない運用にしたいのでこれは問題。

と思ったのですが、キーボードを接続していない場合は5秒後に起動シーケンスが立ち上がりました。
キーボードは外しておく予定だったのでそのままとしました。

結構高温?

起動してみて気が付いたのですが、アイドル状態でもほんのりあったかい感じで、思ったより発熱します。
フルでCPUを稼働させるようなアプリはちょっと厳しいような気がします。Corei3でこんな感じなので、より上位のCorei5版だとよりきついような気がします。

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