Twitter見ていたらとんでもなく残念なコンサル初心者の方のツィートがあったので、何が悪かったのか、最低限何をすべきだったのかを解説してみます。
問題のツィートはこちらになります。
簡単にまとめると、案件を受託したコンサルが外部発注を下のですが納品日にできてないことが発覚して損害賠償騒ぎになったという内容です。
因みに、正直、こういうのをさらすのは私個人的には好みません。
でも、本人がわざわざスライドまで作ってネタにしてツィートしているのだから良いのだろうと判断しました。
まぁ、本当の話なのかネタなのかわからないですけどね!
だれが悪いかといえば、当然ツィート主のコンサルが一番悪いのですが、外注先はもちろん発注元にも問題があります。
これだけでは詳細はわかりませんが内容からして、おそらく案件はHTML/CSSのコーディング、発注元はWebサイト作成会社か何かで、WebデザインをHTMLにコーディングする案件なのかなと思いますので、そういった前提で話したいと思います。
では、スライドを一つ一つ見ていきながら、コンサル、発注先、発注元それぞれが被害を最小限になるように、何をすべきだったのかを解説します。
01.納品日当日
まず、納品日当日に発覚するということがあり得ないです。
外注先、コンサル、発注元、三者それぞれが、納品前の途中確認をすべきでした。
だれか一人でもフラグを上げて確認していればこのような問題はおきませんでした。
まぁ、急ぎの案件だったのかもしれませんが、それであればなおさらのことこまめな確認が必要だと思います。
たしかに、契約上は納品日にできていれば問題ないのでしょうが、それはそれとしても、クオリティーは大丈夫なのかとか、希望通りの仕上がりなのかというのは一度確認すべきです。
また、コンサルの問題としては、外注の納品日と発注元の納品日が同じ日というのもあり得ません。
納品物をコンサル側、発注元で確認や修正が必要だと思いますが、そのためマージンを一切取ってないというのも理解に苦しみます。
02.修正依頼
これもびっくりなのですが、この納品日を過ぎた段階で、外注先が”イラストレーターの使い方がわからない”という驚愕の事実が発覚します。
コンサルが外注先のスキルを全く把握していなかったということになります。
どういう経緯でこの方に外注したのかわかりませんが、初めてこの方に依頼したのではと思います。
ことが大切だと思います。
スキルのチェックというのはかなり難しいため、最終的にはできた成果物で確認するしかありません。
結論としては、成果物で確認するしかないと思います。
納期が比較的長いのであれば、中間チェックをこまめにして、ダメそうであれば他の手段を考えたり、簡単な仕事を振ってみて様子を見るのが鉄則です。
03.お叱りの言葉
まぁ、コンサルが怒られるのは当たり前ですが、”失敗しちゃった、しょぼん”ぐらいのツイートならわかりますが、のんきにスライドまで作ってTweetしてるのはちょっとどうかと思います。
たぶん、自分は営業だけして、作成はすべて外部に任せるようなスタイルの方なんじゃないかなと思いますが、そうにしても他にやることあるんじゃないでしょうか?
しかも、フリーランスへの案件獲得コンサルもやってるんですよね?
大丈夫なのかって思いますが…。
04.損害賠償
今回のような失敗は問題外ですが、ちゃんとやってもトラブルになるということはあり得ます。
そのような時のために契約書を交わすべきですが、その際は
ということが鉄則です。どんな契約書にも必ず書いてあります。
賠償額は故意または重過失がある場合を除いて、受注額までというのが一般的かなと思います。
今回の件が重過失といえるかどうかは、弁護士でも専門家でもないのでわかりませんし、今回の契約がどうだったのかもこれだけでは何とも言えませんが、急ぎの案件だと口約束だけになってしまうことも往々にしてあるので、新規の取引先にはまず”基本契約書”を結んでおくとよいと思います。
参考になるサイトを紹介しておきます。
また、どういう話し合いがもたれたのかわかりませんが、
べきです。
なぜなら、損害賠償請求をしてもあまり意味がないからです。最悪、裁判ということになると思いますが、裁判費用や弁護士費用はかなり莫大な金額です。発注金額がどのぐらいの規模なのかわかりませんが、コーディング案件なら多くて数十万単位だと思いますので、調停で済んだにしても弁護士費用だけで赤字になる可能性が高いです。
むやみに賠償しろということを言うのはさけて、できるだけ穏便に解決すべきです。そもそも、確認や納品に関するマージンを取っていないので、発注元にも重大な責任があります。
まとめ
いかがだったでしょうか?こういった話は、個々の事案のトラブルに関しては実際にありうる話だと思います。
社会人経験が長い人でも、こういったトラブルは会社がある程度はブロックしてくれますので自分でリスク管理しなければならない項目はもっと少ないはずです。ですので、”しらなかった”という人も多いと思います。
ですが、フリーランスであればすべて自分で行わなければならならないことをよく理解しましょう。